「建設業はクレーム産業だ」
この業界では常識とされている言葉。 でも、なぜだろうか。
「今度家を建てるんだ」
「すごいね〜。楽しみだね」
こんな会話が聞こえてくる。
家作りを考え始めたとき、ほとんどの人は 少しの不安と大きな希望で胸がいっぱいだ。
でも……家作りがスタートし、終盤に差し掛かると 不安がどんどん大きくなる。
本当にこれでよかったのかな?
こんなに大きな買い物をして大丈夫かな?
そして、疑心暗鬼になる。 だから、不安が希望を覆い隠す。
私は昔、工務店を経営していました。 そして多くのお客様と共に家作りをしてきました。
多くのお客様から感謝され、ありがとうの言葉も頂きました。
ただ、すべてのお客様が 100% 満足してくれたわけではありません。
お叱りの声を頂くことも珍しくありませんでした。
そんな時私は、 「最高の家を作っているのに、なんで客はわかってくれないんだ」
こんな思いをずっと持っていました。
何でだろう?
一生懸命考えました。
もしかしたら、お客様は不安を抱えているのかもしれない。
私たち職人はそれを理解せずに専門用語でまくし立てていないだろうか?
どうせ建築のことは分からないと、お客様を馬鹿にしていないだろうか?
結局のところ、私はお客様の「不安」を無視していたのです。
その事に気がついたとき目の前が真っ暗になりました。
職人としての自信が音を立てて崩れ落ちてしまったのです。
しかし、私も企業家の端くれ。 何か出来ないか? 必死で考えました。
そしてスタートしたのが「おうちの相談屋本舗」です。
お客様の不安を軽減するために、 お客様と業者の架け橋をしたい。
業者が無意識に使っている難しい言葉や、 行動の意味を、お客様に違和感なく伝えてあげたい。
日本の職人は話をするのが苦手です。 営業が苦手です。 でも、腕だけは自信があります。
そして、恥じることのない家を作ってきました。
平成の今日もほとんどの業者がしっかりとした建物を正直に作っています。
特にバブル崩壊後、現在まで生き残っている建築会社は信頼できる会社が多いと思います。
でも、一般市民からみた建設業はとても暗いイメージがあるようです。
確かに政治がらみの汚職や収賄事件には必ずといっていいほど、 建設業が絡んでいます。
でも、信じて欲しいのです。 危険な会社はごく一部の業者だけです。
業者を信頼することが、安心して家作りをする近道です。
「おうちの相談屋本舗」の仕事はお客様と業者の信頼関係を作ること。
決して業者のあら捜しをすることではありません。
ただし、プロが見れば許容範囲の誤差や施工上の個体差であっても、
お客様が見れば大きな傷に見え不安で心配になるかもしれません。
職人はそれを説明するのが苦手です。 うまく伝えることが出来ないのです。
言い方によっては説明が言い訳のように聞こえることも少なくありません。
私たちはお客様側から、そのお手伝いをしたい。
許容できる内容ならしっかりと業者に代わって説明します。
逆に、許容できない不備を業者がごまかそうとすれば、 それはしっかり指摘します。
そして最後にありがとうと言ってもらうこと。 これが私たちの仕事の小さなゴールです。
結局私たちは家を作ることが好きなんだと思います。
「建設業はクレーム産業だ」 そんな事はありません。
多くの人にとって夢のマイホーム。 その大きな夢を一緒にかなえる仕事です。
主人公はお客様自身です。
「ひとつの物語のような家作り」
その橋渡しをする案内人が私たちです。
是非私たちと一緒に家をつくってみませんか。
主任インスペクター 中原弘之
